第10章 総称性
結論
クラスは型を表す仮総称パラメータを持つことができる。
総称クラスは汎用のコンテナデータ構造を記述するのに用いられる。各エレメントの違いに関わらず同じ実装で管理される。
総称性は、静的に検証可能な型安全性を保証するために、静的型付き言語のみでひつようとされるものである。
総称クラスの顧客は仮パラメータに実際の型を与えなければならない。
仮総称パラメータを型にもつエンティティに許される操作は、任意の型に適用可能な操作でなければならない。
配列の概念は総称的なライブラリクラスによって、実現することができる。特殊な言語機能は不要である。しかも実行時の効率を損なうこともない。
より柔軟で進んだ総称性の適用--多相的データ構造、制約付き総称性--のためには、継承の概念を導入する必要がある。